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投稿日:2026年7月3日

鳶の仕事内容と1日の流れ|現場で稼ぐ時間帯別タスク

鳶職への転職を検討されている方が最も気になるのは、「求人票の『7時出勤・月25万円以上』は本当なのか」「1日どのような流れで働き、どう稼ぐのか」という点ではないでしょうか。現場を見てきた経験から言えば、鳶職の給与は時間帯ごとの業務内容と直結しており、朝6時の集合から夕方の撤去までを分単位で理解することが、適性判断とキャリア設計の第一歩となります。本記事では、足場工事と鉄骨建方の現場での実際の1日の流れ、季節・経験年数による変化、未経験スタートの現実を、現場実務に基づいて整理します。

鳶職の仕事内容の全体像|足場工事と建方で何をするのか

鳶職の主業務は足場工事と鉄骨建方の2系統で、現場のどの段階に入るかによって1日の業務内容と給与相場が大きく異なります。

鳶職と一言で言っても、実際の現場では担当する工程によって求められる技能も、体への負担も、給与水準もかなり違います。建築現場は「基礎工事→鉄骨建方→足場組立→内装→足場撤去」という大きな流れで進みますが、鳶職はこのうち鉄骨建方と足場工事の2つの工程を担当します。転職検討段階でこの区分を理解しておくと、求人票に書かれた「鳶工募集」の実態を見抜きやすくなります。

現場で実際によく見るパターンとして、未経験の方が「鳶職=高所での派手な作業」というイメージだけで応募し、実際には支柱の搬入や踏板の敷設といった地道な補助作業から始まることに戸惑うケースがあります。しかし、この地道な作業こそが安全な足場を成立させる基礎であり、経験を積むほど単価が上がる領域でもあります。

足場工事の基本業務

足場工事は、建物の周囲に作業員が安全に移動できる仮設構造物を組み立てる業務です。具体的には、地面に支柱(建地)を立て、水平方向に横架材(布材)を連結し、その上に踏板(足場板)を敷いていきます。手すりや幅木といった墜落防止設備の取り付けも欠かせません。新築現場では建物の骨組みが立ち上がる前後から足場を組み始め、外装工事や塗装工事が進む間ずっと現場に残ります。改修工事の場合は、既存建物の外壁に沿って組み立てるため、隣地との距離や道路使用許可などの制約が加わり、判断力が求められます。

鉄骨建方と特殊工事の違い

鉄骨建方は、クレーンで吊り上げた鉄骨柱や梁を所定の位置に据え付け、ボルトで仮締めしていく作業です。溶接工との連携、玉掛け作業者との合図確認など、複数職種との協働が求められます。踏み外せば即転落という高所での作業になるため、足場工事より一段階上の緊張感があり、その分単価も高い傾向です。特殊工事としては、鉄塔・煙突・橋梁など、通常の建築現場とは異なる構造物を扱う分野もあります。業務内容や施工事例の詳細については、業務内容・施工事例はこちらをご覧ください。転職先を検討される場合、まずは自分がどの系統に興味があるのかを整理してから、無料相談・お問い合わせはこちらまでお気軽にご相談ください。

業務カテゴリー 主な作業内容 難易度・給与相場
足場工事 支柱・横架材・踏板の組立と撤去 ★★★(月25〜30万円)
鉄骨建方 鉄骨柱・梁の据付、ボルト仮締め ★★★★(月28〜35万円)
特殊工事 鉄塔・橋梁・煙突など構造物工事 ★★★★★(月35万円超)
補助業務 資材搬入・工具準備・現場清掃 ★★(月18〜22万円)

鳶職の1日のスケジュール|朝6時集合から撤去まで

鳶職の1日は朝6時集合・朝礼から始まり、午前3時間・昼休み1時間・午後3時間の計7時間労働が標準的な流れで、季節と工期で変動します。

求人票に「7時出勤」と書かれていても、実務では6時30分頃には現場に着いているのが標準です。これは朝礼が7時に始まる場合、朝食・トイレ・工具確認・KY(危険予知)活動といった準備を済ませておく必要があるためです。1日の流れを分単位で把握しておくと、初日から現場のリズムに乗りやすく、周囲との信頼構築にもつながります。

朝6時〜午前の業務フロー

集合時刻の直後、多くの現場では10〜15分程度の朝礼が行われます。当日の作業範囲、危険箇所、天候情報、体調確認が読み上げられ、作業員全員でラジオ体操をする現場もあります。専門的な観点から重要なのは、この朝礼を軽視しないことです。初心者がやりがちなNG行動として、朝礼中に私語をする・体調不良を隠す・工具を持たずに参加するといった行為があり、これらは即座に信頼を失う原因になります。体調が悪い場合は必ず朝礼前に職長へ報告するのがルールです。

朝礼後、7時30分頃から実作業に入ります。午前中は気温が比較的低く、体力も十分なため、支柱の搬入や重量物の運搬など、力仕事を集中的に片付ける時間帯です。10時頃に10〜15分の小休憩(一服)を挟み、水分補給と塩分補給を行います。この小休憩を取らない現場は少なく、熱中症対策として法的にも重要視されています。

昼休み〜午後の作業と撤去

12時から13時までの1時間は昼休みです。現場のプレハブ休憩所または車内で弁当を取ることが多く、夏場は日陰で仮眠を取る作業員もいます。この1時間の使い方が午後の集中力を左右するため、スマホをいじり続けるより、目を閉じて休むことをおすすめします。

13時から15時までは午後の集中作業時間で、午前中に搬入した資材を実際に組み立てていく作業が中心です。15時頃に再び小休憩を挟み、15時15分以降は片付けと工具返却の時間帯に移ります。使用した工具を1本ずつ確認し、翌日に必要な資材を仮置きし、現場を清掃してから17時前後に解散という流れが一般的です。

時間帯 業務内容 ポイント
06:00〜07:00 集合・朝礼・安全教育・KY活動 体調申告・工具確認
07:00〜12:00 資材搬入・足場組立(重量作業中心) 10時に一服・水分補給
12:00〜13:00 昼休み・仮眠 午後の集中力を回復
13:00〜17:00 組立本作業・片付け・工具返却 15時一服・清掃で解散

季節・工事段階別で異なる1日の仕事内容

足場工事の1日は季節と工事段階で大きく変動し、春の新築ラッシュ期は長時間稼働で月収30万円超、冬の閑散期は短時間で月収20〜25万円になる傾向があります。

鳶職の給与を左右する最大の変数は、実は「働いた時間」そのものです。日給月給制の会社が多いため、稼働日数と1日の労働時間が直接手取りに反映されます。求人票の月給を鵜呑みにせず、季節ごとの稼働実態を面接時に確認することが、入社後のギャップを防ぐ鍵となります。

春夏と秋冬の仕事内容の違い

春(3〜5月)は新築工事の立ち上げが集中する時期で、新規現場の足場組立が続きます。日照時間が長く気温も適度なため、朝6時から18時近くまで稼働することも珍しくありません。残業も付きやすく、月収は30万円を超える方も多い時期です。夏(6〜8月)は熱中症対策で作業ペースを落とし、昼休みを1時間半に延長する現場もあります。早朝5時30分集合・15時終了という夏時間シフトを採用する会社も一般的な傾向です。

秋(9〜11月)は工事の最盛期で、春と同様に長時間稼働の月が続きます。冬(12〜2月)は日照時間が短く、朝7時集合・16時終了と稼働時間が縮まる傾向にあります。また、年末年始の休暇と1〜3月の閑散期が重なるため、月収は他季節より2〜5万円程度下がる方が多いのが実態です。

工期終盤の撤去作業と給与への影響

足場撤去は組立の逆順で行いますが、実は組立より時間がかかることが多い作業です。理由は、組立時に使用した金具が汚れや錆で外れにくくなっていること、資材を地面に降ろす際の安全確保が組立時より繊細なことにあります。撤去専門で入る現場では、日当が組立現場と同等またはやや高めに設定されることもあります。

閑散期の1〜3月は改修工事や小規模撤去が中心となり、稼働日数が減る会社もあります。この時期の乗り切り方は会社選びの重要ポイントで、公共工事や大規模改修を安定的に受注している会社を選ぶと、通年で安定した給与を得やすくなります。

季節・工事段階 代表的な業務内容 稼働時間・給与への影響
春(新築ラッシュ) 足場組立(新規現場立上げ) 8時間超・残業あり・月30万円超
夏(繁忙期) 早朝シフト・組立本作業 7時間・熱中症対策・月28万円前後
秋(工事最盛期) 組立・改修対応 8時間・稼働日数多・月30万円超
冬(閑散期) 改修工事・小規模撤去 6〜7時間・月20〜25万円

未経験スタートで最初の1ヶ月間の仕事内容

未経験の鳶職は初日に朝礼と工具確認から始まり、1週間目は観察、2〜3週目で補助作業、1ヶ月で基本動作の習得が現実的な目安となります。

これまで対応したお客様の中で、未経験から鳶職に飛び込んで最初の1ヶ月を乗り切れるかどうかが、最大の関門だと感じています。逆に言えば、この1ヶ月を越えられれば体も慣れ、給与にも変化が現れ始めるため、「最初の30日をどう過ごすか」を意識することが重要です。

初日〜1週間目の業務と覚えるべきこと

初日は現場ルールの確認から始まります。ヘルメット・安全帯・安全靴・作業服の着用方法、朝礼の並び順、先輩への挨拶、休憩スペースの使い方など、覚えることが多く、体を動かす前の段階で疲労を感じる方が多いです。工具についても、単管パイプ用のラチェットレンチ、番線カッター、玄能(げんのう)など、名称と使い方を1つずつ覚える必要があります。

初日が体力的に辛い最大の理由は、緊張による無意識の力みです。慣れない現場で神経を張り詰めた結果、翌日に全身筋肉痛になる方が大半です。対処法としては、無理に頑張ろうとせず、先輩の動きを観察して真似ることに集中し、水分と睡眠を意識的に多めに取ることです。1週間目は「使い物になっていない」と感じる方が多いですが、それが普通の状態です。

2週目〜1ヶ月目で任される補助作業

2週目に入ると、支柱の搬運、横架材の準備、フックの取り外し、現場清掃といった補助作業を任されるようになります。単純に見える作業ですが、支柱を落とせば下の作業員が怪我をする、フックの外し方を間違えれば資材が転落するなど、危険な瞬間が随所にあります。先輩が「そこは気をつけろ」と言った瞬間の意味を、後で振り返って理解することが成長の鍵です。

3週目以降は簡単な組立補助を任され、1ヶ月目には基本動作の一通りを経験します。給与明細を見ると、初月は日給×稼働日数の単純計算ですが、2ヶ月目以降は残業代や皆勤手当が加わり、初月より2〜3万円上がる方が多い傾向です。この最初の給与ジャンプが、続けるモチベーションになる方が多いです。

キャリアアップに伴う仕事内容の変化|1年目・3年目・5年目の業務レベル

鳶職は1年目に補助作業中心(月18〜22万円)、3年目で一人で足場を組める(月28〜32万円)、5年目で安全管理や部下指導に当たる(月35万円超)へと段階的にステップアップします。

鳶職の給与が経験年数で伸びる理由は、判断力と責任範囲の拡大にあります。単に長く働いたからではなく、任される業務の質が変わることで単価が上がる仕組みです。転職検討段階でこのキャリアパスを理解しておくと、5年後・10年後の自分の姿を具体的に描けるようになります。実際の施工事例や現場での作業風景については、業務内容・施工事例はこちらもあわせてご覧ください。

1年目〜2年目の補助業務中心から独立作業への移行

1年目は補助業務が中心ですが、この期間で最も重要なのは安全意識の定着です。ヘルメットのあご紐を締める、安全帯のフックを2丁掛けする、資材を投げ渡ししないといった基本を体に染み込ませます。工具の正確な使い方も、この時期に間違えて覚えると後々の効率に響きます。1年で月給がいくら上がるかは会社によりますが、日給が1,000〜2,000円程度上がる方が多い傾向です。

2年目に入ると、玉掛け技能講習、足場の組立て等作業主任者、フルハーネス型墜落制止用器具特別教育など、業務に必要な資格を取得していきます。これらの資格を持つことで、単純補助から一段上の作業を任され、独立して動けるようになります。

3年目以降の給与アップと責任増大

3年目以降は、足場設計図面を見て組立判断ができるレベルになり、後進の指導も任されます。現場監督との打合せに参加し、工程や安全計画についての意見を求められることも増えます。この段階で職長経験を積むと、5年目以降の職長昇進の道筋が見えてきます。

月収30万円超は3年目以降の現実的な目安で、5年目で職長を務めれば月35万円超も見えてきます。10年以上のベテランになると、独立して一人親方や会社設立を選ぶ方も一般的です。

経験年数 担当業務の主な内容 給与レベル
1年目 支柱搬運・踏板敷設補助・清掃 月18〜22万円
3年目 一人で足場組立・簡易な図面判断 月28〜32万円
5年目 職長業務・安全管理・部下指導 月35万円超

キャリアパスや具体的な待遇について詳しく知りたい方は、無料相談・お問い合わせはこちらまでご連絡ください。

よくある質問(FAQ)

Q. 求人票の「7時集合」実際は何時到着?

実務では30分前の6時30分到着が標準です。朝礼15分前に現場入りして朝食・トイレ・工具確認・KY活動を済ませる慣習があります。初日は雰囲気を掴むため1時間前の6時到着が無難で、周囲との信頼構築にもつながります。

Q. 体力に自信がなくても務まる?

初月は緊張と力みで筋肉痛が続き、帰宅後動く気力がない方が多いです。2週目で徐々に楽になり、1ヶ月で体が慣れる方が大半です。無理に頑張るより、先輩の動きを観察して真似ることに集中し、睡眠と水分を多めに取ることが乗り切るコツです。

Q. 雨や悪天候の日の1日はどう変わる?

雨天時は高所作業が中止となり、室内での資材整理や工具メンテナンスに従事するケースが多いです。日給制の場合は日当が減額または休業となる会社もあるため、月給制か日給月給制かは求人段階で確認することをおすすめします。

この記事を書いた理由

著者 – 株式会社KENSIN

これまでお客様からよくいただくご相談として、「求人票には7時出勤・月25万円以上と書かれているが、本当に1日どのような流れで稼ぐのか」「体力がない自分でも務まるのか」というご不安があります。表面的な条件だけでは実務のイメージが湧かず、応募をためらう方が多いと感じてきました。

この記事が、鳶職への転職を検討されている皆様にとって、時間帯別の業務フローと経験年数ごとのキャリアパスを具体的に理解し、後悔のない選択をするための一助となれば幸いです。

会社概要・アクセスはこちらからご確認ください。

採用情報

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